我が家の事情

ある日突然、嵐のような運命に巻き込まれ・・・

これで無事穏やかな生活を取り戻せると思っていましたが、新たな事実が発覚しました。
事務職なのだから当たり前の話なのですが、給料が安いのです。
家族3人が生活するには足りないのです。
副業を禁止していない会社であることは分かりましたが、何から始めたら良いのか分からず途方に暮れました。

安心も束の間・・・

    汗と涙にまみれた転職活動も無事終了し、とうとう新しい仕事をゲットしました。緊張の日々の中、やっと1ヶ月の勤務をこなし、手にしたお給料を見てビックリ。前職より2万円も少なかったのです。高収入の人だったら2万円位大差のない金額なのかも知れませんが、私のお給料の比率から考えると衝撃の事実でした。

    1ヶ月に掛かる生活費をエクセルに入力し、何度計算してみても、やっぱり足りません。削れる所なんて、ありゃーしません。逆に足したほうが良いんじゃない?と突っ込まれそうな所なら数え切れない位ありますが(汗)。そんなこんなで、それ以上の節約をすることは諦めて、何とか収入を増やすことを考え始めました。

    足りないことを誰にも言えない・・・

    お金が足りないことを家族には言えませんでした。実家の両親や兄弟にも。心配を掛けたくないというのもありましたが、何より弱みを見せたくなかったんです。これは、プライドと言うよりも、一度弱みを見せることで張り詰めていた気持ちが崩れそうで怖かったからです。ギリギリの所で踏みとどまっている感じで、精神状態もまだまだ不安定でした。

    しかし、黙っていても両親には分かってしまうものですね。電話のたびに、『必要なものがあれば送るよ』と言われ、帰省するとお小遣いをくれました。有難い気持ちと罪悪感が半々で、本来なら親孝行をしなければならない年齢なのに、未だに迷惑を掛けている自分が情けなくもありました。それと同時に、何があっても見捨てないでいてくれる存在が心強くもありました。

    ある日の電話で、母が言いました。『無理してるんじゃない?』
    『無理なんかしてないよー』と笑って答えましたが、声は涙で震えていたと思います。それでも母は何も聞かずに『何にも心配要らないからね。今にきっと良くなるから』と言いました。強がりだと分かっていても、見て見ぬふりをしてくれる優しさが身に染みました。

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