我が家の事情

ある日突然、嵐のような運命に巻き込まれ・・・

『ふ〜ん、失業率○○%か』と他人事だったのは過去の話。
30代、特技なし、職歴で威張れるものなし、の三重苦の私に応募できる求人は非常に少ない。
今後の転職活動が危ぶまれる中、生活不安から家庭内の状態も悪化していきました。
旦那にストレスを掛けると過剰に反応するし、旦那の両親は一緒になってドーンと落ち込んでいる。私の両親には話していないし、唯一相談している兄弟も子供が小さくて、本当は我が家のことどころではないだろうな。そんなことを考えると、結局誰にも不安を吐露することができませんでした。

表面上だけは平気なフリをし続ける私でしたが、なぜか旦那や義両親には気楽な嫁だと映ったようで、『良いねぇ、その性格』と幾度となく言われました。『違うんだー!!』と叫びたい気持ちをグッとこらえ、フフフっと笑って誤魔化していたのを覚えています。

年齢の壁

    転職活動を始めるにあたり、まず最初に行ったのはハローワーク通いです。ハローワークは家から少し遠い場所にありましたが、電車を使うとお金が掛かってしまうため、ママチャリで通いました。時期が悪かったのか、人、人、人・・・。求人情報を検索する端末も順番待ちで、紹介まで受けるとなると半日掛かりです。最初は『同志がこんなにいる〜』と喜んでいましたが、窓口に求人票を持っていく度に、『この求人には現在50人の応募が入っています』などと言われ、同士じゃなくてライバルなんだ・・・と気付きました。(←遅いって?)

    ところで、ハローワークって退職してからでないと利用できると思い込んでいる人は居ませんか?以前はどうだったか分かりませんが、現在は仕事に就いていても検索はもちろん、紹介を受けることだってできます。ただし、仕事をしながら転職活動をすると、面接に呼ばれた時に時間を作るのが大変ですよね。退職直前にまとまった休みが取れる場合は良いのですが。その点では、私の勤めていた会社は本当に気遣ってくれて、転職活動を第一に考えて欲しいと言ってくれました。今時珍しい位に社員を考えてくれた会社だったのに。不況のせいで、このような良い会社が無くなるのは本当に残念なことです。

    厳しい節約生活に突入

    転職活動が始まると、我が家はより節約に力を入れました。当然ですよね。次の仕事はいつ決まるか分からないのに、今の仕事のENDは決まっているんですから。退職日が近づくにつれ、焦り・不安・苛立ちは大きくなっていきましたが、普段から『大丈夫』が口癖のお気楽なキャラで通っていたため、誰にも相談できずに孤独な闘いでした。

    お金があっても使わないのと、なくて使えないのでは全然気持ちの面で違いますよね。万が一退職日までに決まらなければ、今あるお金を崩しながらの生活になる。そうなったら、贅沢品どころか日々の食事でさえままならない。分かってはいても、厳しいものです。『入りたいです』って言っても、『けっこうです』って言われちゃうんですから。転職活動をしていてい一番強く感じたのは、不採用にいちいちめげていたら精神的にもたないな、ということです。まあ、私の場合は不採用に免疫がついて、自然と大丈夫になったんですけど・・・。

    inserted by FC2 system